2011年10月 句会「亜流里」発表作品

 
伊藤 だいすけ の 作品 作者
  再婚をせよと息子が秋深し 蒼城
  飲み会の窓満月のいつか去り
  金木犀朝の空気を独り占め
  月明かりいよいよ白し芒原
  山塊を抜けて熱海の空高し
  白桃のみずみずしさや伎芸天
  星月夜明日を信じて生きてみよ
   
俳句勉強会「亜流里」のメンバーの作品  
  長き夜や象の時間の砂時計 日田路
  後の月うるみて亡夫の誕生日 糸遊
  底紅やマダムは今も韓の籍 青二
  触るる手に君やはらかく秋日向 糸遊
  愛の羽根納骨終えし胸に受く 糸遊
  松手入ひねもす背ナに日を負いて 糸遊
  書写山に今年も見上ぐ鷹柱 常治
  合流をするたび濁る秋の川 常治
  新米に叶ふ浪花の塩昆布 常治
  秋の夜の学食広しA定食 青二
  月光のささくれている獣道 青二
  ホームより長き電車と曼珠沙華 猛虎
  初秋や白無くなりし絵の具箱 猛虎
  切りすぎた髪にミントの秋の風 小春
  あの人の句のない俳誌冬に入る 加尾
  パソコンの通信削除する夜長 一路
  木犀の引力圏の三輪車 日田路
  遅れ来る子を待つ里の祭笛 英俊
  蔵開き新酒の香り交錯す 松男
  昔へと続く道かも曼珠沙華 糸遊
  吊り橋も高所も不得手鵙の天 糸遊
  曲玉のいよいよ碧く水の秋 青二
  置く露も雲も出雲は神寂びて 常治
  人間に尻尾の名残り放屁虫 常治
  書写山に今年も見上ぐ鷹柱 常治
  百段の磴の半ばや鵙猛る 常治
  芒挿すための花瓶を買いにゆく 常治
  蟷螂の旅吉野より阿倍野まで 英俊
  亡き父に肩の辺の似が行く秋野 英俊
  青空と母誘い出す菊花展 英俊
  播磨中刈田三連休の後 英俊
  秋の野を男脱出できずかな 英俊
  堀行けど会えず私は秋の人 英俊
  連れ合いの命日忘れ秋日和 小春
  はたちの恋へ実石榴を投げつける 遊名